「ハイライト日記」という言葉を、SNSや手帳の紹介で見かけたことがあるかもしれません。その日の出来事を全部書くのではなく、いちばん印象に残ったことを、たった一つだけ残す。そんな、最小の日記のかたちです。今日いちばんのハイライトを一つ選ぶだけなので、書くことが苦手な人や、続かなかった人にも入りやすいやり方として、少しずつ広がってきています。
ただ、新しめの言葉ということもあって、ハイライト日記とは何かをていねいに説明したものは、まだあまり多くありません。この記事では、ハイライト日記とは何かを整理したうえで、なぜ「1つだけ」に絞るのがいいのか、よく似た一言日記とはどう違うのか、どう続ければいいのか、そしてためていくと何が残るのかを、順番に見ていきます。気負わず始められる、軽い日記の話です。
ハイライト日記とは、その日のうちで、いちばん印象に残った瞬間を一つだけ選んで残す日記です。「今日のハイライトは、昼休みに見た空がきれいだったこと」というように、出来事をまるごと記録するのではなく、その日の「ここ」という一点だけをすくい取ります。
ハイライトは、必ずしも大きな出来事でなくてかまいません。たまたま入ったお店のコーヒーがおいしかった。久しぶりに友達から連絡が来た。仕事が一区切りついてほっとした。そういう、その日の中でいちばん心に残った、小さな一点でいいのです。
ふつうの日記が「今日あったこと」をひととおり書こうとするのに対し、ハイライト日記はあえて一点に絞るのが特徴です。全部を書こうとすると重くなりますが、一つだけなら、思い返す手間も書く手間も小さくてすみます。日々の小さなことを残していくという意味ではライフログの考え方とも近いところがあります。
ハイライト日記の核心は、「全部書く」のをやめて「一つだけ」に絞るところにあります。この割り切りには、続けやすさ以上の良さがあります。
良かったことに目を向ける記録としてはよかったこと日記も知られていますが、ハイライト日記は「良いこと」に限らず、その日いちばん心に残った一点を選ぶ、という点で少しだけ間口が広いやり方です。「良いことを探さなきゃ」と気負わずにすむのが、入りやすいところかもしれません。
ハイライト日記とよく似たものに、一言日記があります。どちらも短く残す日記ですが、的のしぼり方が少し違います。混同されやすいので、事実として並べてみます。
一言日記は、その日一日を短い一文にまとめる日記です。「今日はばたばたしていて、あっという間に終わった」というように、一日全体をひとことで言い表すのが基本です。出来事を選ぶというより、その日の全体像を短くすくい取る感じに近いものです。続け方そのものは一言日記のすすめにまとめています。
いっぽうハイライト日記は、一日の総まとめではなく、その日の中の「いちばん」という一点だけを取り出します。「今日のハイライトは、夕方の散歩」というように、一日を要約するのではなく、心に残った瞬間にしぼって残します。
どちらが良いという話ではなく、向き不向きの問題です。一日をざっくり総まとめしたいなら一言日記、その日の中の良い一点をすくい取りたいならハイライト日記、というふうに考えると分かりやすいかもしれません。両方を気分で使い分けてもかまいません。
ハイライト日記を続けるコツも、やはり手間を小さくすることに尽きます。日記が続かない理由を突き詰めると、多くは意志の弱さではなく、「つけるのが面倒」というところに行き着きます。続かない理由全般は日記が続かない理由に、三日坊主との付き合い方は三日坊主は直さなくていいにまとめています。
決まった行動の隣に置くと、思い出す力に頼らずにすみます。寝る前に、今日のハイライトを一つだけ思い返す。それを習慣の隣にそっと置いておくと、無理なく続きやすくなります。
ハイライト日記は、1日だけ見てもささやかなものです。けれど、点として残したハイライトが何日もたまっていくと、それは自分が拾い集めた、小さな良い瞬間のあつまりになります。
ためたハイライトを眺めて、自分の傾向にそっと気づいていく姿勢は「セルフモニタリング」とも重なります。考え方はセルフモニタリングとはのページにまとめています。難しく分析しようとせず、まずは一点ずつためていくところから始めれば十分です。
ハイライト日記は、続けることがゴールの記録ではありません。一日に一つ、心に残った瞬間を残しておく。それがたまっていくと、あとから自分を少し優しく振り返れる、というだけのものです。うまく書こうとしたり、毎日欠かさずつけようと気負ったりすると、かえって続かなくなります。
つけられない日があってもかまいませんし、思い当たるハイライトがない日は、無理にひねり出さなくて大丈夫です。「今日はとくになかった」も、立派な一日です。続けられる範囲で、気楽に。その日のいちばんを、ひとつだけ。それくらいの軽さで付き合うのが、いちばん長続きするやり方だと思います。
その日のうちで、いちばん印象に残った瞬間を一つだけ選んで残す、最小の日記です。出来事をまるごと書くのではなく、「今日のハイライトはこれ」という一点にしぼって残します。ハイライトは大きな出来事でなくてよく、おいしかったコーヒーや、きれいだった空など、心に残った小さな一点で十分です。全部を書かなくていいので、書くのが苦手な人にも入りやすいやり方です。
向きが少し違います。一言日記は、その日一日を短い一文で総まとめするものです。いっぽうハイライト日記は、一日を要約するのではなく、その日の中の「いちばん」という一点だけを取り出して残します。一日をざっくりまとめたいなら一言日記、その日の良い一点をすくい取りたいならハイライト日記、と考えると分かりやすいでしょう。両方を気分で使い分けてもかまいません。
そんなことはありません。つけられない日があってかまいませんし、思い当たるハイライトがない日は、無理にひねり出さなくて大丈夫です。「今日はとくになかった」も一日のうちです。気負わず続けられる範囲で残していくと、あとから見返したときに、小さな良い瞬間が積み上がっていることに気づけます。続けること自体を目的にしないほうが、かえって長く続きます。
ハイライト日記を続けたくても、毎晩ノートを広げて書くのは、それ自体が少し重いものです。ひびつみは、その日のいちばんのときの気分を5段階から選んでタップし、やったことをタグで残すだけ。ひとことは書きたい日だけ、10秒あれば終わります。続けていくと、週に一度「散歩がある日は気分が平均より上向きやすい」のように、あなたの記録から見えた事実だけが返ってきます。励ましも占いもなく、褒めも採点もしません。記録は端末内に保存されます。
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